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ディンギーノッてる?(KAZI連載)
『ワンモア・デザイン 』 December, 2010 text by Koji Ida
実は最近、レーザーをいじっています。 会社ヨット部の艇庫の奥に眠っていた、古い古いレーザーを引っ張り出して、休みの日にクリートやコントロールロープを交換したりして。いい風が吹いていたら、ちょこっとセーリングしてみたりして。
僕の所属する会社ヨット部の艇庫が琵琶湖にあるのですが、自宅の西宮から車で片道1時間。練習やレースの日は渋滞を避けるため、超早起きして移動して。なのに、着いてみたらベタベタでセーリングできず・・・なんてことが一度や二度ではありません。ここ最近、子供の幼稚園や町内会の行事などで、ただでさえセーリング・タイムが削られているのに、せっかく琵琶湖へ行っても風が無いなんて、欲求不満が満タン状態の僕なのです。
そんなイライラしているとき、ふと考えてみると、琵琶湖までの往復の高速料金とガソリン代で\4000~5000くらい。自宅の近所のハーバーに、シングルハンドを1ヶ月置けるくらいのお金が掛かっていることに気が付きました。(京都から西宮へ移り住んで12年目、もう少し早く気付いてもよかったですね)。
という訳で、ちょうど使っていない古いレーザーが会社の艇庫にあったので、ちょっと整備して持って帰ってしまおうと思いついたのです。
晴れた土曜日の朝、自宅のベランダから海を眺めて、「今日はいい風が吹いているから、ちょっと海へ出てくるよ」と妻に告げて、自転車でハーバーに行く。年齢的に2時間も帆走れば体力が尽きるから、セーリングは午前中で切り上げて、午後は家族と公園の芝生で御弁当を広げる。う〜ん、とってもワンダフル。そんな素晴らしい週末の過ごし方を夢想しながら、せっせと整備をしているのです。
艇体番号は53067。レーザー級のことをよく知らないのですが、これって結構古いですよね。まあ、レースに出ることが目的ではないので、多少のボロは我慢です。セールも(新品を買うお金もないし)破れているところを自分で縫ってリペアして。「そういえば、高校ヨット部のときは毎日セールを縫って直していたなぁ」と回想するのも、それなりに楽しいひとときなのです。
今回再確認したのですが、普段やっている種目(僕の場合はスナイプ級)とは違うワンデザインクラスに乗るって、とても勉強になりますね。いまもインターネットでレーザーの最新艤装を調べながら整備しているのですが、FJ級からスナイプ級へステップアップするときもそうでしたし、J/24にトライするときも同じでした。クラスルールやその種目の技術書を読みまくって、海で試してみて、失敗して、また考えて新しいことを試してみて。競技で成績を残すためには、ひとつのクラスに執着することも大切ですが、僕は新しい艇種を始めるときのプロセスが好きみたい。
オリンピック採用種目となったレーザー級ですが、そのシンプルな艤装は週末のエンジョイ・セーリングにも、ツーマンディンギーのためのトレーニングにも最適です。いまの僕のライフスタイルにもぴったり。まあ、とりあえず、このまま順調に準備できれば年内には西宮へ運べそう。そしたら週末は、朝に海を見てから予定を決めて、セーリングのあとに家族と芝生で御弁当。う〜ん、やっぱりとってもいい感じ。
でも、ひとつだけ不安があります。
うちの奥さんは、御弁当を作ってくれるのでしょうか。 ■
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