BACK NUMBER  esseys of sailing and life.

 Back to index

アラフォー帆走生活(KAZI連載)

 

上シティーマラソンはいかが?』

 January, 2011

 text by Koji Ida

 

 

では、市民参加型の都市マラソンが流行しております。

僕の住む関西地域でも、10月に大阪マラソンが、11月に神戸マラソンが開催されました。これから3月には京都マラソンが行われるそうです。

 

申込者が定員を超えるので、抽選で当たらないと走らせてもらえないんですって。エントリー費がひとり一万円も掛かるのに。そんなにみんな、都会の街を大勢で走りたいのでしょうか。

 

つらいことと、人ゴミが大嫌いな僕には、とても理解ができません。走りたければ、好きなときに好きなだけ、ひとりで走ればいいんじゃないの。

 

えっ?それは違うって? 

そうですか。それは違うのですね。

 

 

兎にも角にも、街中がランニングブームです。

セーリング界も恩恵を授かった、間寛平さんのアースマラソンの影響もあるのでしょう。

 

朝から晩まで、いたるところにお洒落なウェアでジョギングするランナーたち。

 

本屋さんもその関連の雑誌がいっぱいです。

ヨットなんて、専門誌が月に一冊しか出ないのに。

 

 

この羨ましい限りの過熱ぶりに、ヨットもあやかることはできませんかねぇ。

 

いったい都市マラソンの何が魅力なの?

その街の名所を観ながら走れることが、「綺麗とは言えない空気を吸いながら」というデメリットを上回るのでしょうか。

 

大勢で行うイベントに「自分も参加している」という気分が嬉しいのでしょうか。

 

マラソンという競技がシンプルに魅力があり、人気があるということなのでしょうか。

 

まあ、それらの複合的な理由で、多くの人が参加したがるのでしょうね。

 

 

 

じゃあ、ヨットも都市マラソンをやっちゃいましょうか。

先日、レーザーに乗って西宮の沖を走っているとき、そんなことを思い付きました。

 

大阪湾をぐるっと見回しながら、マラソンコースを想定します。セーリングの西のメッカである新西宮ヨットハーバーをスタートして、海岸に多くの釣り人が集う芦屋浜を経由し、六甲アイランドから神戸空港をくるりと廻って、熱々カップルと観光客であふれるメリケンパーク前で折り返し。

 

うーん、すっごく見所満載で、ギャラリー盛り沢山のコースです。

 

ディンギーもキールボートも関係なしに、ただ大勢で帆走する。日常生活では観られない、海からの都会の街並みを眺めながらセーリング。

 

真剣レースじゃないから、ビギナーさんも参加しやすい。

海岸からの観客たちも、パレードを楽しむように「ヨットって面白そうだね、乗ってみたいね」と関心を持ってくれる。

イイですねぇ。

 

きっと神戸だけでなく、大阪にも魅力的なコースがあるはずです。京都市の皆さんは海がないので残念でした。滋賀県の人に頭を下げて、琵琶湖を貸してもらってくださいな。

 

東京湾はどうでしょう。

ディズニーランドの沖を帆走して、ミッキーに手を振ってもらう。

 

イイですねぇ。

 

お台場公園の前を帆走して、テレビ局の女子アナウンサーに「がんばってー!」と応援してもらう。

 

イイですなぁ。

 

しかしながら、イベントのムードが天候にとんでもなく左右される、それがヨットレースの哀しい宿命。スポンサー集めとか、商船航路をどうするとか、レスキュー体制とか、そんな沢山のハードルを乗り越えて、やっと実現したとしても、本番が雨ベタだったら、すべて台無し。

 

因果なスポーツですねぇ、セーリングって。

 

でもやっぱり、やれば盛り上がると思うんですよ、海上シティーマラソン。

 

そんなリスクを知りながらも、誰か企画して、開催してくれませんか。

 

えっ?じゃあオマエがやれよって?

 

いやいや、僕としては好きなときに好きなだけ、ひとりで走れれば、それでいいんですもの。

 

 

 

 

 

 

 

 Back to index

 

 esseys of sailing and life.  BACK NUMBER