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アラフォー帆走生活(KAZI連載)

 

『 あと5年 

 December, 2014

 text by Koji Ida

 

 

 

020年に開催される東京オリンピック。

そのセーリング競技の会場について、いろんなニュースが報道されておりますな。

 

当初は、若洲オリンピックマリーナを新設するという計画でしたが、建設工事費用の見直しで、千葉の稲毛ヨットハーバーでやると言ったり、神奈川県知事が江ノ島への誘致を宣言したり・・・。先日(11月20日)の東京都知事の発表では、マリーナの新設は中止し、既存の若洲ヨット訓練所を拡張整備して利用することになったらしい。それが最終決定という解釈でいいのだろうか。それとも、また二転三転とするのかしら。

 

20以上の競技が行われる夏季オリンピック。そのイベント全体から見れば、セーリング競技はやっかいなお荷物かもしれない。テレビでの露出も少ないマイナー競技。そこに多額の設備費をかけるというのは割が合わないだろう。放映権料など、その種目で予想される収入に見合った費用でやりくりするのが当然の考え方だ。会場の整備にお金を払うのは行政なのだから、行政の都合が優先されるのは仕方がない。

 

 

 

でも、本当にそれでいいのだろうか。僕は若洲へは一度しか行ったことがないが、ヨットレースのゲレンデとしては、あまりいい印象を受けなかった。そのとき、たまたま風が悪かっただけかもしれないが、実際のところはどうなんだい。前回1964年の東京オリンピックのときには、いろいろな場所の気象状況を調べ上げて、理由があって江ノ島を選んだと思う。五輪とは、各国の代表選手たちが競技人生のすべてを懸けて挑む特別なレガッタだ。そんな彼らの犠牲や努力に応え、迎え入れる場所。それを選ぶ優先事項が「都心への近さ」というのは、ちょっとどうかと思う。“オ・モ・テ・ナ・シ”の意味を間違えていないか。どうせ日本では注目度の低いセーリング。都心の近くでは他の人気競技に埋もれてしまう。オリンピックはスポーツの祭典であって、ヨットの祭典ではない。セーリングが主役になるためには、みんなと少し離れたほうがいいと思うぞ。

 

サッカーは東京だけでなく、予選では札幌、宮城、埼玉、横浜も会場とする計画らしい。東京という都市は、悪く言えば地方からの搾取で成り立っている。だから東京が東京であるためには、東京が一人勝ちしてはいけないのだ。そのことを、サッカー関係者はよく分かっているのですな、きっと。そういった意味でも、セーリング競技の開催場所は東京にこだわらなくてもいいと考えるのだが、いかがか。

 

えっと、あまりこんなことを書くと、偉い人たちに怒られますね。あくまで、無責任なサラリーマン・セーラーの戯言として読んでいただきたい。文責はすべてわたくしに。

 

 

 

この原稿が掲載されるのは、2015年の1月発売号。東京オリンピックまで、あと5年だ。JSAFではすでに大会ボランティアを募っているし、徐々に準備は進められている。僕もなにかを始めなくっちゃ。そうだ、セーリング競技の日本代表に“愛称”を付けようではないか。他の競技にはあるじゃない。侍ジャパンとか、フェアリージャパンとか、スマイル・ジャパンとか。セーリング日本代表も、僕がカッコいい愛称をつけて盛り上げてやろう。えーっと、う〜ん・・・。だめだ。僕にはいいのが思いつかないので、皆さんで考えてみてください。よろしくお願いします(僕の得意技:タニンマカセ)。

 

あと、そうそう。あけましておめでとうございます。本年もセーリングを愛する皆様に、いい風が吹きますように。■

 

 

 

 

 

 

  

 

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