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[column] 鷸が跳ぶ |
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007 地球の裏からボンジーアその弐「ブラジレーロは何者だ?」text by Koji Ida
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ブラジルレポート第二段である。折角、地球の裏側まで行ってきたのに、レースのことだけをレポートしても仕方がない。レース以外のことについて。
今回の日本チーム、結構キツイ日程での遠征となった。行くだけで相当の時間が掛かるので、現地滞在時間がどうしても短くなってしまう。筆者もまともに観光できたのはレイデーの一日だけ。だが、そんな厳しいスケジュールでも、楽しまなければならない。その為に、こんなところまで来たのだから。
ブラジル到着日。リオデジャネイロの空港から、バンをチャーターして大会会場のあるカボ・フリオまで3時間弱のドライブ。 高速道路を走っているのに、その道路を横断する人がいる。日本の“鹿に注意”みないな黄色地に黒の標識がある。書いてあるのは鹿ではなく「人間」である。どっちかと言うと、運転手ではなく、横断する人の方に注意してもらいたい。
途中のサービスエリアで休憩。ブラジルではポピュラーな「ガラナ」という飲料を試してみる。味はコーラに似ているが、滋養がつくらしい。変なのは缶のままストローで飲むところ。ブラジルでは缶ビールもストローで飲んでいる。
サービスエリアで休んでいると、上空からパラセーリングの人が落ちてきた。お尻から落ちて、非常に痛そうだ。ちなみに落下地点があと10mずれていたら、高速道路の真ん中だった。
ホテルに到着。チェックインした後にハーバーに行こうとする。移動手段は水上タクシー。とは言っても、5mくらいの小さいテンダーに船外機が付いただけのもの。筆者達は、ハーバーに行く時も、街に食事に行く時も、この水上タクシーを利用。なかなか乙である。
ハーバーに到着。筆者のプライベートコーチでありながら、何も教えてくれない、ブラジルオリンピックチームコーチのイヴァーンに再会する。ブラジル名産、サトウキビの蒸留酒を無理矢理飲まされる。非常にアルコール度数が高い。時差ボケもあり、クラクラである。
夕食で「黒豆パーティー」に招待される。ブラジル郷土料理のブタ耳や豚足を黒豆で煮詰めたものを食べるパーティーである。脂っこくて食べれたもんじゃない。日本人離れした藤田選手以外は・・・。
ブラジルは物価が安い。大体、日本の1/3くらいの感覚。缶ビール1本30〜40円くらい。発泡酒ではない。ビールを4本飲んで、日本の缶コーヒー1本と一緒。天国である。
皆、空港でお金を両替し過ぎたみたいである。遊びに行く時間も無く、お金が減らない。お金は減らないが、ハーバーで靴を盗まれた。ジャスコで¥3,000で購入した、お気に入りのプーマである。日本に帰ったら、同じのを買い直そうと決心する。
計測の日。その日は午前中が計測で、午後一番からプラクティス・レースの予定。ディアスが朝一番から並んで、計測の順番待ちをする。別に急いだ訳ではないが、筆者が二番目に並ぶ。前回優勝のディアスは、アウェーでの試合である。なかなか計測を通してくれない。その横で、あっさり筆者の計測が終る。そしてエントリーナンバーが「01」となる。なんか良い感じ。でも、計測のおじさんが「モーメントを図るソフトを新しく作ったから、面白いので全艇モーメントを図りま〜す」と言って、午後のプラクティス・レースが無くなってしまった。更に大会三日目に予定されていたレイデーが、知らない間に四日目に変更された。恐るべしブラジレーロ。筆者はこの時、「ちゃんと明日からレースがあるのだろうか?」と心配した。
その心配は無駄となり、ちゃんとレースは実施された。三日間のレースの後、やっとレイデーがやって来た。身体はボロボロだが、遊ばなければならない。リオデジャネイロ中心地へ向う。この日は大雨。世界的に有名な観光地、コルコバードのキリスト像を見に行く。巨大な構造物であり、この日はスゴイ霧。故に、足元まで来ているのに、足元しか見えない。おみやげ用のサンバの笛をゲットして機嫌を直す。 ブラジルといえば、シュラスコ。地元で紹介してもらった最高級のシュラスコレストランへ行く。様々な牛、豚、鶏の肉がドンドン出てきて食べ放題。全てが、ちょー旨い。最高級レストランで食べ放題ながら、日本円に直すと¥3,000弱。ブラジル最高!幹事さんも安心!
レース海面は、非常に綺麗な「鳴き砂」のような白い砂浜に面している。そのビーチを歩いてみる。本当に「キュッ、キュッ」と鳴るのである。休みの日には多くの海水浴客がいるのに、全然ゴミが落ちていない。日本人よりはルーズに見えるブラジレーロ達は、結構日本人よりキッチリしている。タバコを吸う人も殆どいない。当然、ポイ捨てもない。タバコを買うお金がないだけかもしれないが・・・。
大会最終日。風待ちで陸上待機が続く。ブラジルの選手達は、ビーチでサッカーを始めたり、海水浴を始めたり・・・。身体を休ませて、レースに備えようなんて選手は一人もいない。そうすると、スロープ付近で人だかり。どうやら素潜りを楽しんでいた選手が、タツノオトシゴを捕獲した模様。ここは大自然でいっぱいだ。筆者の住む、西宮のハーバーでは有り得ない。
筆者が立ち寄ったのは、広大なブラジルの、ほんの一箇所である。そんな中でも、様々な人種、亜熱帯の気候、人々の性格、食事、物価、時間感覚・・・。全てが逆というか、グチャグチャというか。日本と正反対に位置するこの土地は、筆者の予想以上に、日本と違うところが多かった。それらが良いのか悪いのかではない。ただ、このような土地で優れた選手が育っていく。セーリング競技だけではない。サッカー、格闘技、バレーボール等々、数多くのトップアスリートが生まれている。その秘密がどうとか、理由がああだとかを論じるつもりはない。是非、機会があれば行って欲しい、見てきて欲しい。そんな土地である。筆者が見て感じたことを、敢えて全てを言語に換えて表現しようとは思わない。見なければ解らないし、見ても解らないところだから。■
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シュラスコで ハッスル、ハッスル
コルゴバードのキリスト像は巨大すぎて見えない
水上タクシーで「ポルファボール!」
風待ちだから、サッカーサッカー。
タツノオトシゴ獲れました。
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