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[column] 鷸が跳ぶ |
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008 地球の裏からボンジーアその参「この次にあるもの」text by Koji Ida
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2004年のスナイプ西半球兼東洋選手権は、5カ国から22艇のエントリーで実施された。南米諸国の経済不況により、参加国が減少しているのが気になるところである。しかしながら、もう片方のヨーロッパ選手権は違うようだ。各国間の移動が容易になったヨーロッパでは、スナイプのレースが大変盛り上がっているようで、ヨーロッパ選手権以外にも多くの国際レガッタが開催されているそうである。島国の日本からすれば、羨ましい話である。
だが、西半球選手権もブラジル、アメリカ、アルゼンチンの世界三強が参加している以上は、世界選手権に次ぐ、名誉な大会であることに変りはない。しかしながら、余りに欧州が盛り上がっているのと、西半球の参加国が減少していることから、「毎年ワールドをやれば?」という案が出て来ているようである。それはそれで、良いことかと思うが、西半球という大会が無くなってしまうのであれば、寂しいことである。
今年は、何点かのクラスルール変更があった後に開催された、最初の国際レースであり、その辺でも注目される大会となった。レースの運営規則変更により、距離ではなく、1レースの所要時間を目安とされた運営がなされた。参加した感想としては、前回までとそんなに変化はない。微風下でレースをやれば、以前よりも短くなった感想を持つのであろうが、そのような風域でレースは行われなかったので、今まで通りといった印象である。 マストステップ前後位置についても、今年一年間の試行として、制限がなくなったが、ステップ位置をそれに合わせて、今まで以上に前方にしている選手は居なかったと思われる。もし居たとしても、見違えるようなスピード差を持った選手は居なかったから、マストステップ位置を従来以上に前にする意味は、あまり無いのであろう。 今回の西半球選手権、9レースの実施が予定されていたが、結局 最終日はノーレースで、前回までと同様の7レース実施に終った。選手としてレース数が増えるのは良いのだが、運営側は消化するのが大変である。風速等のコンディションもクラスルールで制限されている為、大会期間中でレース数をこなすのは至難の技だ。
スナイプの国際レースでの開会式や閉会ディナーは、非常に楽しみな時間である。ここ数年、夜の主役は日本チーム。2000年の西半球アルゼンチン大会で、吉田選手と池辺選手が生み出した文化と思う。是非、今後とも継続して欲しい。パーティーの雰囲気に馴染み、大会の雰囲気に馴染む。そうすると、成績面でも馴染んでくるだろう、という筆者の勝手な方法論。
閉会ディナーで、3位に入賞したクルーのペドロが筆者に絡んでくる。自分の母親に「日本で最高の友達さ!」と筆者を紹介してくれる。2年前は痩せ細った子供だったのに、いきなり180cmを超えるナイスガイに成長している。ひと回りも歳下にタメグチを聞かれるのは悲しいことだが、負けてしまったから仕方がない。しかも彼曰く「ヒクソンは近所で友達さ」とのこと。無敗の格闘王の友人を敵に廻す手はない。ペドロに限らず、過去のレースで出会った相手が、筆者のことを覚えてくれているといったケースが結構多い。ここ数年、パーティーで暴れ続けた成果である。そういった友人が出来ることが、国際レースでの喜びの一つである。 取り敢えず、パーティーは“飲んで歌って踊って”である。アメリカのコメットさんは、レイデーにお土産屋さんで購入した“ブラジル国旗ブリーフ”を露出して踊りまくる。普段は弁護士のコメットさん、こんなに壊れてクライアントはつくのだろうか?と心配させる暴れぶり。 皆が恐ろしく集中して挑むレースだから、そのレースが終った後の暴れぶりは更に恐ろしい。筆者もその夜、何時にホテルに帰ったか覚えていない。
閉会ディナーまでの待ち時間、SCIRA世話役のジェリリンと色々話しをした。彼女曰く、次回の西半球はアメリカのボストンが有力候補らしい。非常に良いところだそうだ。まだ決定ではないし、筆者が出場できる訳ではないが、やっぱり海外でのレースは楽しみである。
日本国内で開催する、来年の蒲郡ワールドを目指すのも良い。しかしながら、蒲郡ワールドで日本スナイプの盛り上がりはピークに達し、そこから下降線になると予測する人もいる。筆者は敢えて断言するが、そういった予測をする人は、現在スナイプに乗っていない人達である。その中には、現在ヨットにすら乗っていない人も含まれる。 今現在スナイプに乗る選手達は、そんな意見に惑わされず、今現在のスナイプを精一杯楽しんで欲しい。そして、セーラーとしての立場で意見を出し、セーラー以外の意見に屈服しないように努力して欲しい。
蒲郡ワールド以降、スナイプが盛り下がるなら、それでも良い。しかしながら、筆者はボストンに行きたい。ワールドの準備をされている方々には失礼に聞こえるかもしれないが、敢えて書く。筆者は蒲郡よりも、ボストンに行きたい。ボストンに行って、そして勝つ為に、出場できるなら蒲郡も頑張りたい。そう思う選手が、実は筆者以外にも沢山いるから、蒲郡も盛り上がるし、それ以降も盛り上がり続ける。来年のワールドが終わりではない。蒲郡ワールドが、日本スナイプの始まりを告げる。■ |
チーム日本の熱唱
なぜか表彰式で担がれる筆者ペア
ハチマキのお土産は毎回大人気
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