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[column]  鷸が跳ぶ

 

016 スナイプ代表を応援!

 

text by Koji Ida

 

 

ルボ・オーシャンレースが面白い。この記事を書いている時点で、第5レグ(リオデジャネイロ〜ボルチモア)が終わろうとしている。レースの状況は、KAZI誌で毎月レポートされているだけでなく、ケーブルテレビのスポーツチャンネルでも放送されている(契約していないので見たことはないが・・・)。大会公式ホームページでも、最新の状況が動画や写真、レース艇からの電子メールレポートなどが公開されており、それを欠かさず確認するのが、筆者の最近の日課となっている。

 

スナイプセーラーとして、そしてディンギーセーラーとして注目すべきは、トーベン・グラエル率いるブラジル1。“5分先の風を読む男”“マジシャン”と呼ばれるグラエルは、言わずと知れた伝説のスナイプ絶対王者。彼だけでなく、トリマー兼ヘルムスマンのフォンセカも、1999世界選手権スペイン大会での準優勝スキッパーであり、対戦経験のある日本選手も少なくない。ブラジルでは、スナイプ世界選手権で結果を出した選手が、オリンピックの代表となり、その他のワンデザインクラスでも活躍しているケースが多い。このボルボ・オーシャンレースに出場している2人だけでなく、2001年チャンピオンのパラデダは、470級でオリンピックにアテネとシドニーの2大会に出場しているし、1997年大会チャンピオンのサンタクルズは、トーネード級でオリンピック代表を務めながら、J24でのキャンペーンも続けている。今年1月、日本のシエスタチームがJ24世界選手権で準優勝の快挙を成し遂げたことは記憶に新しいが、その大会の優勝スキッパーがこのサンタクルズである。

 

このように海外では、クラスやレーススタイルに限定されることなく、優秀な選手が幅広いステージで活躍している。日本でも、多くのディンギー出身セーラーがキールボートでも活躍しているが、まだやはり、キールボート界とディンギー界(学連ヨット界?)の間に、垣根の存在を感じるのは筆者だけではないだろう。もう少し、日本のセーラーは艇種やサイズに拘らず、インショア・オフショアのレーススタイルに拘らず、いろいろなセーリング経験を積むべきだと思うのだ。経験不足の井の中の蛙では、この業界をより良くする為のアイデアは生まれてこない。こう書く筆者自身も、井の中の蛙の一匹。これからも、いろんなレースに参加していきたいし、いつかは全く新しいレーススタイルも提案してみたい。

 

こんなことを思ったのも、このサイトで紹介するレースは、毎回同じようなコースレーシングだけなので、レポートを書くのに飽きちゃったのだ。スナイプでも、もっといろいろな形式のレースがあってもいいのに・・・・・・、と思うのである。リーチングレグだけのレースだったり、丸一日掛けたロングレースであったり、それらを組み合わせたレガッタがあってもいい。そういったレース形式のバリエーションが増えることによって、観戦する側も見るポイントが増えてくる。やる側も、勝負の分かれ目が変わってくる。

 

そんなどうでもいいことを考えながら、ボルボ・オーシャンレースの中継を眺めている。スナイプで世界一周はできなくても、九州一周くらいは出来ないかな〜。そんなどうでもいいことを思いながら、スナイプ代表のブラジル1を応援していきたい。■

 

 

 

フォンセカはアテネ五輪にも49erで

出場し、6位入賞を果たしている。

 

 

 

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