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Fullhike style of J-snipe |
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race report 018
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第7回目となるセイルヒロシマ。今年の全日本スナイプが開催される牛窓と同じ瀬戸内海。社会人選手は秋の本番に照準を合わせて、また学生選手はハイレベルな選手とのレースを求めて、初夏の観音マリーナ沖に45艇が集まった。
Text by Maori Hirakawa photographs by sailhiroshima |
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“Balcom BMW”のステッカーを貼られた艇が、ずらりと並ぶ。この光景がセイルヒロシマお馴染みとなりつつある。今年で第7回目となるセイルヒロシマが、広島観音マリーナで行われた。セイルヒロシマは、地元企業バルコムモータースをスポンサーにつけ、瀬戸内海のビッグフリートとしてその知名度も年を追って増してきている。今年は、中国・九州地方のみならず、近畿・関東・北陸などからも、学生・社会人を問わず多くの選手が集まった。参加艇は、470級52艇、スナイプ級45艇の、合わせて97艇。470級に白石潤一郎・東巧眞ペア、(ノースセールジャパン)、スナイプ級に児玉芭晴・田中年彦ペア(豊田自動織機)、松崎茂・杉浦博之ペア(同上)が招かれ、学生選手から世界トップレベルの選手たちまで、幅広い選手層が広島湾で熱戦を繰り広げた。
セイルヒロシマでは、招待選手によるミーティングももはやお馴染み。初日の出艇前には、スナイプ級の招待選手4人によるミーティング、着艇後には、470級の招待選手である白石選手によるミーティングが行われ、学生選手たちが多く参加して、熱心に質問を繰り返していた。このような機会は、レベルの高い社会人選手と、初心者の多い学生選手が交流を深め、技術を伝達するよいチャンスだ。学生選手はこれを有効に利用するべきだろう。
レース初日。低気圧の影響で吹いた北風はブロー性で、4〜7m/s。この日は一日中北よりの風が吹き、雨上がりの青空の下、スナイプは4レースが実施された。風は陸の影響を受けて強弱も振れも激しく、それを的確に読んで傾向をうまく掴んだ艇が上位についた。1日目が終わった時点でトップに立ったのは児玉/田中(豊田自動織機)、11点。次いで、地元広島で活動する大藪/水野が16点で2位につけた。3位には、小河原/吉田(Siltronic Japan)が22点で続く。松崎/杉浦(豊田自動織機)は、2レース目のOCSで順位を下げた。しかし5レース以上行われれば1レースがカットされるため、2日目の成績次第で順位は大きく変動する可能性がある。一日目が終わり、安定したスコアで余裕を感じさせる者もいれば、1カットに望みをつなぐ者もいる。 |
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穏やかに晴れ上がった2日目、朝は北よりの不安定な風がわずかに吹いており、ベタレースを予感させた。しかし陸上で上げられたAP旗は北風では下りず、10時前に南に回った風でAP旗降下。昼前には安定してシーブリーズが吹き始め、典型的な広島の夏の風となり、5〜6m/sの風で、2レースが実施された。
2日間を通して、予定された8レース中、6レースが消化され、1レースカット。優勝したのは初日2位につけていた大藪/水野。このペアは、ゴールデンウィーク中に福岡で開催された西日本ヨットウィークでも優勝しており、今回もはしり慣れた海で安定したスコアを重ねた。2日目の順位も1−2、と最後まで崩れない。3レース目の10点がカットされ、合計得点は9点。初日トップに立っていた児玉/田中は、最終レースでOCS。その点数はカットされ、15点で2位となった。3位は松崎/杉浦、23点。初日のOCSがカットされ、2日目の順位は2−1。一気に順位を上げた。一方学生のトップは、梶本/清水(同志社大学)46点の、7位が最高。その次は栗原/山内(龍谷大学)の、59点で、10位。栗原/山内は、5レース目に着順1位でのOCSに泣き、学生トップを逃した。470級では、2位・川田/吉田(東京大学)、3位・岩崎/宮川(第一経済大学)、4位・相澤/脇村(金沢大学)と学生選手の活躍が大きかったのに対し、スナイプ級では上位は社会人選手に占められる結果となった。
今回のセイルヒロシマでは、アルファベットで成績を落とした艇が目立った。470級でも、前田/谷川(SPN)が、着順では7レースすべて1位にもかかわらず2度のOCSで7位にとどまっている。カットレースがある大会なら1度のアルファベットはまだ挽回がきくが、カットなしの学生の大会ではそれが命取りとなる。疑わしいときには引き返す勇気も、時には必要だろう。それ以前に、リスクの少ない確実なスタートが要求される。
アルファベットに泣いた者、1カットに胸を撫で下ろした者、また、カットが無ければ勝っていた者・・・。1シリーズには数えきれないドラマがうまれる。学生選手たちは、社会人選手と共にレースをすることで、それぞれに何かを掴むことができたのではないか。また、今年の全日本スナイプは、同じ瀬戸内海の牛窓で開催予定だ。そこに照準を合わせる社会人選手たちも、何か得るものがあったに違いない。今年のシーズンは始まったばかり。それぞれの思いを孕んで、瀬戸内海に夕凪が訪れる。今年も、熱い夏になるだろう。■ (文中敬称略)
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SailHiroshima 2006 20-21 May 2006 Total |
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1st |
大藪・水野(セイルヒロシマ) |
9 |
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2nd |
児玉・田中(豊田自動織機) |
15 |
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3rd |
松崎・杉浦(豊田自動織機) |
23 |
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4th |
安部・山近(Siltronic Japan) |
25 |
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5th |
小河原・吉田(Siltronic Japan) |
35 |
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45boats 6races(1 cut)
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